たからもの、ありますか?

投稿日:2023年6月22日

「あなたの宝物はなんですか?」
と聞かれたら、なんと答えますか?
家族・親・子ども・パートナー・友人・ペット・これまでの経験・知識教養・子どもからの贈り物・親や祖父母の形見・車・土地・時計・金の延べ棒・ダイヤモンド・宝石・推しの円盤化作品……
「それがあると頑張れる」 「一生抱いて眠ります!」など。

わたくし近藤の宝物は。
その① 祖父の形見の五百円札。
物持ちが良すぎた父方の祖父。亡くなった後、遺品整理をしていたらお金(お札や硬貨)がじゃらじゃら。寛永通宝みたいな昔のお金・銭貨も。(正しくは何の銭貨だったか…25年近く前なので覚えていないのですが)その遺品の中から、五百円札を。ず~っと、歴代のお財布に必ず入れて、一緒に持ち歩いています。
祖母は厳しい人だったので、昔のアルバムを見ても笑顔の写真がほとんどありません。
対して祖父には、愛情表現が苦手な人ながら、可愛がってもらった記憶がたくさんあります。晩年は入院生活が長く、お見舞いに行くたびに、「しょっぱいものを食べさせろ!」というので、大根の味噌漬けをみじん切りにして持って行っていました。(本当はそんなこと絶対ダメ)
最後には私のこともわからなくなって、子ども心としては大変悲しかったことを覚えています。今でも、財布の中にある五百円札を見るたびに、なんとなく、胸の奥がぎゅっとなります。
冗談交じりで「生活に困ったら売りなさい」と親に言われたことがありますが、これはたぶん、一生売らずに持ち続けると思います。

長くなりました。私の宝物
その②

ジャン!!!!!

本邦初公開です。この仕事をして半年経つか経たないか…という頃に、増田由美子さんからいただいたお手紙。
うまく仕事ができなくて、落ち込み続きで、踏ん張りたいけれど踏ん張れない、もう頑張れない。そう思ったとき、前向きに気持ちを切り替えられるようなお手紙をくださったのが増田さんでした。
増田さんが朝の番組、わたしがリポートを担当していて、そのバッテリーでの登板が終わるとき(我々の勤務シフト切り替えタイミング)、増田さん、お手紙を書いてくださったんです。
リポートの声が明るくなったこと、楽しんでいることが伝わっていること、それがとても嬉しいこと。
あー……仕事でも家でも、自分は孤独だって思っていたけれど、ちゃんと見て、声を掛けてくれる人がいるんだな。と、そのとき初めて思いました。
今になって振り返ると、他の先輩方も、面倒をみてくださって、アドバイスをしてくださっていたのですが、その気持ちが受け取れないほど苦しくなっていたんです。

この仕事をして何年たっても、苦しくなるとき、辛くなるときが多々あります。
そんなときに、このお手紙をこっそり読むんです。(お手紙、内容は私と増田さんとの二人だけの秘密)

宝物とは、ちょっとクサい言い方をすると、忘れかけていた自分自身の輪郭を思い出させてくれるもの。だと思っています。
あなたの宝物は、なんですか?

近藤志織

投稿者:近藤志織
カテゴリー:パーソナリティブログ